マーケティングの定義
マーケティングにおいて、私たちが目指すべき状態とはどういったものを指すのでしょうか?
ドラッガーの有名な言葉で、「not selling」(販売を不要にする)というものがあります。
つまり、
・企画、開発の段階からお客様に合ったモノをつくる
・商品に興味を持ってくれるお客様を集める
・販売、アフターフォローを通じて信頼関係を築き、情報を拡散してもらう
という流れをつくることで、
「セールスをしなくても、モノが自然に売れる状態」
であることがマーケティングにおける理想であるといえます。
以上の定義を踏まえて、
時代の変化や価値観の多様化に合わせてマーケティングはどう変わってゆくべきか?
ということを考えたいと思います。
資本主義が魅力を失ってゆく世の中で、人々の価値観は
・所有からシェアへ
・モノからコト(体験)へ
・「競争」から共に作り出す意味の「共創」へ
と移り変わってゆきます。
また、マーケティングの手法も、価値観の多様化やスマホとSNSの登場により、大きな転換期を迎えています。
大衆に向けて同じ広告を打つテレビCM型のマスマーケティングよりも、一人一人に合ったマーケティングを行うone to oneマーケティングが高い効果を上げていますし、
オフラインとオンライン、複数のメディアを組み合わせたマルチチャネルマーケティングも、以前よりはるかに一般的なものになっています。
お客様一人一人に合わせたマーケティングで、「not selling」を実現していくことこそが、現代のマーケティングであると言えます。